トピックス

2025.11.18

日本鉄鋼学会2026年澤村論文賞を受賞

  本賞は2024年の「鉄と鋼」及び「ISIJ International」に掲載された論文の中から学術及び技術上有益な論文に授与されるものです。

  このたび、東北大学 金属材料研究所の張咏杰氏、丸澤賢人氏、工藤航平氏、日本原子力研究開発機構 物質科学研究センターの諸岡聡氏、J-PARC物質・生命科学ディビジョンのステファヌス ハルヨ氏、東北大学 金属材料研究所の宮本吾郎氏、古原忠氏が受賞することに決まりました。
  受賞論文はJ-PARCにある工学材料回折装置 「TAKUMI」を使用した研究成果であり、高炭素マルテンサイト鋼の低温焼戻し過程を中性子回折、電子顕微鏡、3次元アトムプローブなどを駆使して多角的に解析し、炭素拡散による炭化物析出や格子変化を体系的に解明したものです。これにより、靱性・延性の確保に重要な知見が得られ、焼戻し過程の理解および鋼材性能の予測精度向上に大きく貢献しました。
  授賞式は、2026年3月に行われる予定です。
「Multi-aspect Characterization of Low-temperature Tempering Behaviors in High-carbon Martensite, ISIJ International 64 (2024) p.245-256.」

 

 

IMG_20200925_104624_s IMG_20200827_095653_s
GetImage_s

工学材料回折装置 「TAKUMI」