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2021.10.15

J-PARCセンター加速器第七セクションの大谷将士氏がC.N. Yang賞を受賞されました

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  J-PARCセンター加速器第七セクションの大谷将士氏が、ミュオン線型加速器の開発と世界初のミュオン加速の実現で、C.N. Yang賞を受賞しました。本賞はAAPPS初代会長でノーベル物理学賞受賞者の Chen Ning Yang博士の功績を称え設立された賞で、顕著な業績をあげた若手研究者を奨励し、アジア太平洋地域の物理学を担う次世代のリーダーを表彰することを目的としています。

  大谷氏は、金属薄膜にミュオンを入射することで簡便に1keV以下まで減速することが可能な負ミュオニウムイオン (正電荷を持つミュオンと電子2個の束縛状態)生成の後に高周波四重極加速器RFQで加速するという独自の手法で、数十年前からの課題であったミュオン加速に世界で初めて成功しました。

  ミュオン加速技術はJ-PARC MLFで準備が進んでいるミュオン異常磁気能率の精密測定実験に不可欠な技術で、本技術に立脚したミュオン線型加速器の開発が進んでおり、実機製作・詳細設計を行っています。