2025年12月「J-PARC出張講座(授業)」を実施しました。
◆◇◆~2025年12月2日(火) 東海村立村松小学校~ ◆◇◆
加速器ディビジョンの神谷 潤一郎氏、東海村教育委員会の安 敦之氏は5年生を対象に「真空って何だ」教室を行いました。
ヘアドライヤーの突き出し口の上でピンポン玉を浮かせる実験などから、見えない空気を考えることから始まりました。
空気がなくなると風船、お湯、炭酸水、マシュマロはどうなるのか?などの実験や、大きな音を出している防犯ベルは空気がなくなるとと音が聞こえなくなるのはどうして?など問いかけながら授業が進みました。最後は、カウントダウンを行い、真空砲でアルミ缶の中にピンポン玉を撃ち込みました。
J-PARCでは、ビームの通り道に空気のつぶがあると空気のつぶにビームが当たり、ビームが減ってしまうので真空にすることはとても重要なことも説明しました。
◆◇◆~2025年12月16日(火) 東海村立中丸小学校 ◆◇◆
加速器ディビジョンの諸橋裕子氏、広報セクションの宇津巻竜也氏が講師となり「真空」をテーマに、中丸小学校理科クラブ4~6年生を対象にした科学実験教室を行いました。児童たちは、真空デシケーターの中で「風船やマシュマロはどうなる?」「お湯や炭酸水はどうなる?」などの様々な実験を通し、楽しみながら真空や大気圧の力への理解を深めました。また、J-PARC加速器内では人工衛星の高さ (上空約4万km) と同じ程度の真空状態を作り出していることなども紹介しました。
最後に空気(大気圧)の超強力パワーを体験できる「真空砲」の実験では、大きな音とともにピンポン玉や缶が破裂すると、驚きとともに歓声が上がりました。
J-PARCでは、大強度陽子加速器、素粒子・原子核物理学、物質・生命科学研究等のトピックスについて、文・理系問わずご希望に応じ、講師を派遣しています。また、オンラインでの講義 (授業) や実験教室なども受け付けています。お気軽にご相談ください。
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