「令和5年度中性子産業利用報告会」の開催について(報道機関向け取材案内)
J-PARCセンター
日本原子力研究開発機構
茨城県
総合科学研究機構 中性子科学センター
中性子産業利用推進協議会
J-PARC※ MLF(物質・生命科学実験施設)では、産業利用への取組みを振返り、今後の方向性を示すことを目的として平成29年からこれまで「J-PARC MLF 産業利用報告会」を開催してまいりました。令和4年度からは研究用原子炉JRR-3※※と共に、「中性子産業利用報告会」をスタートさせました。
この報告会は産業界からの要望に応えるために「中性子・ミュオンで何が見えるか」「何に使えるか」に焦点を絞り、産業界の「見たいもの」とのマッチングを図ることに重点を置いています。
今回は、中性子産業利用推進協議会が創設されてから15年を迎え、これまでの歩みを振り返るとともに、中性子やミュオンによる小惑星「リュウグウ」サンプル分析などのトピックスを交えながら、大型共用施設からの幅広い報告と産業界の取組みについて報告を行います。
報道関係各位におかれましては、是非ご来場の上、取材くださいますようご案内申し上げます。
※ J-PARC (Japan Proton Accelerator Research Complex) は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と日本原子力研究開発機構(JAEA)が共同で運営している先端大型研究施設で、素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命科学、原子力などの学術的な研究から産業分野への応用研究まで幅広い分野の世界最先端の研究がなされ、世界中から研究者が集まっています。MLFでは、世界トップレベルの中性子ビームやミュオンビームを使って、原子や分子の観察から物質・生命の起源を探る研究が行われています。
※※ JRR-3(Japan Research Reactor No.3)は、JAEAが有する熱出力20MWの高性能汎用研究炉であり、種々の中性子散乱や中性子ラジオグラフィ等の中性子ビーム実験、中性子放射化分析等の照射実験、ラジオアイソトープの製造などを行っています。また、冷中性子ビームを用いた高分子の構造解析による生命現象の解明等にも役立てられています。
記