プレスリリース

2021.02.03

‹オンライン記者説明のお知らせ›
新種のニュートリノを探れ!
- JSNS2実験のデータ取得をJ-PARCで開始 - (報道機関向け案内)

2021年2月3日

 

J-PARCセンター
大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構

   茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設J-PARCでは、素粒子の標準理論にはない新しいニュートリノ (ステライルニュートリノ) の探索実験、JSNS2実験を開始しました。これまでの長距離ニュートリノ振動実験「T2K実験」とは異なり、J-PARCのMLF内の水銀標的から24メートルという短い距離により、世界の過去の実験から可能性が示されている反ミュー型から反電子型へのニュートリノ振動の有無を探るものです。本実験によりステライルニュートリノの存在が示されれば、素粒子物理に新たな1ページを開くことになります。さらに、ステライルニュートリノは暗黒物質の候補の一つと考えられており、その謎に迫る可能性があります。

   この度は、JSNS2実験の代表者である丸山 和純 准教授 (高エネルギー加速器研究機構) より新種のステライルニュートリノの存在が過去の実験で示されてきた経緯や、本実験で検出を目指すステライルニュートリノの性質などを解説すると共に、実験装置の開発中の写真や映像をお見せしながら本実験の原理や特徴などをご説明いたします。

*JSNS2 (J-PARC E56) 実験:J-PARC Sterile Neutrino search at J-PARC Spallation Neutron Source (J-PARC核破砕中性子源を用いたステライルニュートリノ探索) 実験の略。米国、英国、韓国、日本の4か国の約65名の共同研究者で行う国際共同実験です。
報道機関向け説明資料: (PDF:5.64MB) 
 

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検出器の内部。壁面に120個の光電子増倍管が並ぶ。

【 JPG : 496KB 】

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検出器の中にアクリルタンクを設置したところ。

【 JPG : 3.93MB 】

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物質・生命科学実験施設に向けて運搬を開始する検出器と、研究代表者の丸山和純准教授。

【 JPG : 6.19MB 】

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検出器を物質・生命科学実験施設3階に設置するところ。

【 JPG : 593KB 】

 

 

1.日 時 : 
2021年2月9日 (火) 15:00~16:15頃終了予定
2.場 所 : 
Zoomによるオンライン記者説明会
3.説明者 : 
高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 准教授
J-PARCセンター 素粒子原子核ディビジョン ニュートリノセクション
丸山 和純
4.お申込み先 : 
参加をご希望の方は、所属、氏名を明記の上、2月8日 (月) 12:00までに、J-PARCセンター広報セクション (pr-section[at]j-parc.jp) までメールでお知らせください。お申込みいただいた皆様には、当日の午前中までにZoom入場URLのご案内をさせていただきます。
 
※プレスリリースは、2月9日 (火) 14:00に配信予定です。
 
5.スケジュ-ル
15:00-15:30「新種のニュートリノを探索する」
 : 丸山 和純 准教授
15:30-15:40 質疑応答
15:40-15:45 オンライン施設見学
15:45-16:15 質疑応答
 
※終了後に、Zoomのブレイクアウトルーム機能 (小部屋に入って個別の会話ができる機能) を使用して、研究者と個別にお話いただける機会もご用意いたします。
 

※‹お問合せ先›
J-PARCセンター 広報セクション
Tel:029-284-4578 e-mail:pr-section[at]j-parc.jp

※上記の[at]は@に置き換えてください。