記者サロン「なんでも透視?!宇宙線と加速器で広がるマルチスケールミューオンイメージング」開催について (報道機関向け案内)
素粒子ミューオン(ミュオンともいう)は1936年に宇宙線中で発見され、現在ではその強い透過力を活かしてピラミッドなどの大型構造物の透視に利用されています。発見から約半世紀後に加速器によって人工的にミューオンが生成できるようになり、現在では素粒子から物性研究まで様々な分野で利用される量子プローブとして確立しています。
近年、J-PARC(大強度陽子加速器施設)において世界で初めてミューオンを加速することに成功し、ミューオンビームを用いた革新的な透視技術を目指した加速器開発を推進するとともに、理学と工学の異分野融合の手法により、アトメートルからキロメートルを可視化する「マルチスケールミューオンイメージング:MSMI」の確立を目指す研究が始まりました。J-PARCは高エネルギー加速器研究機構と日本原子力研究開発機構が共同運営する研究施設です。
今回の記者サロンは、様々な場所で利用が期待されるMSMIについて詳しく解説いたします。
スケジュール
◇ 2023年5月18日(木)14:00〜16:00(Zoom meetingにて開催)◇
14:00 - 14:10 | MSMIの概要 | 名古屋大学 大学院理学研究科 森島 邦博(もりしま くにひろ)准教授 |
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14:10 - 14:30 | ミューオン加速技術の実証と進化 | KEK 加速器研究施設 加速器第二研究系 大谷 将士(おおたに まさし)助教 |
14:30 - 14:45 | LHC加速器を用いた素粒子研究の現状と展開 | 名古屋大学 素粒子宇宙起源研究所 堀井 泰之(ほりい やすゆき)准教授 |
14:45 - 15:15 | 原子核乾板を用いた宇宙線ミューオンイメージングの多分野への展開 | 名古屋大学 大学院理学研究科 森島 邦博(もりしま くにひろ)准教授 同大 未来材料・システム研究所 北川 暢子(きたがわ のぶこ)特任助教 |
15:15 - 15:25 | ミュオンイメージングによる土木工学分野の課題解決への期待 | 新潟大学 災害・復興科学研究所 准教授/研究統括機構 研究教授 安田 浩保(やすだ ひろやす) 長岡技術科学大学 技学研究院 環境社会基盤系 福元 豊(ふくもと ゆたか)准教授 |
15:25 - 15:40 | 宇宙線ミュオンで古墳内部を視る | KEK 物質構造科学研究所 ミュオン科学研究系 研究主幹 下村 浩一郎(しもむら こういちろう)教授 |
15:40 - 16:00 | 質疑応答 |
参加申し込み
参加をご希望の方は、所属、氏名を明記の上、J-PARCセンター広報セクション(pr-section[at]j-parc.jp)までメールでお知らせください。お申し込みいただいた皆様には、当日の午前中までにZoom入場URLのご案内をさせていただきます。
申し込み締め切り:5月15日(月)17時
申し込みについてのお問い合わせはJ-PARC広報セクションまで。
J-PARCセンター広報セクション
TEL:029 -284 -4578
E-mail:pr-section[at]j-parc.jp
お問合せ先
< 報道担当 >
J-PARCセンター広報セクション
TEL:029 -284 -4578
E-mail:pr-section[at]j-parc.jp
高エネルギー加速器研究機構 広報室
TEL:029 -879 -6047
E-mail:press[at]kek.jp
・上記の[at]は@に置き換えてください。