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2026.01.30

MRでビームパワー900 kWでの安定した利用運転を開始

  メインリング加速器において、ビームパワー900 kWでの安定した利用運転が可能になりました。これは、今までよりも強いビームを安定して運転できるようになったことを意味しており、ビーム増強は計画通りに進んでいます。
  これまで1年以上にわたり、加速器を動かすための主電磁石電源の調整を断続的に進めてきました。1月14日からは、運転の繰り返し間隔をこれまでの1.36サイクルから1.28サイクルへ短縮し、より高い出力での調整運転を開始しました。
  動作点(チューン@入射)の最適化、光学系、加速初期のチューン操作、イントラバンチフィードバック、コリメータなど、ビームの通り道や動きを細かく調整することで、高出力時に発生していたビームロスを大幅に抑え、910 kWでの運転でもロスを1%以下に低減することに成功しました。
  さらに、加速の後半部分についても調整を行い、ビーム取り出し後のニュートリノビームラインでのビームロスも許容範囲まで低減できたことから、900 kWでの安定した利用運転の見通しが立ちました。
  1月17日から利用運転を開始し、段階的にビームパワーを引き上げた結果、1月27日以降は900 kWで安定した運転を継続しています。
  今後は2028年から始まるハイパーカミオカンデ実験に向けて1.3 MWの実現を目指し、ビームパワー増強を進めていきます。

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