利用マニュアル Pulse Secure (Ubuntu22.04 / Debian11,12編)
目次
1. J-PARC SSL-VPN接続設定
J-PARC SSL-VPN接続は、PCをInternetからJLAN(J-PARC基幹ネットワーク)に接続する手段として提供しているサービスです。同サービスは、アクセス元となるPCに以下で説明するPulse SecureというソフトウェアをインストールしJ-PARC SSL-VPNに接続することにより、Internetに接続したPCから暗号化した通信でJLANへの接続を実現します。
J-PARC SSL-VPN接続を初めて使用する場合は1.1~2.3を、2回目からは2.1~2.3を行います。(2回目以降でもアプリケーションの再インストールや再設定が必要になった場合は、1.1~1.3を行います。)
1.1 パスワード設定
パスワード設定は、初期パスワード取得とパスワード変更の手続からなります。
1.2 SSL-VPNクライアントソフト(Pulse Secure)の導入
1.2.1 J-PARC SSL-VPNクライアントソフト(Pulse Secure)のダウンロード
PCをJ-PARC SSL-VPNに接続させるためにJ-PARC SSL-VPNクライアントソフトが必要です。
   以下をクリックしてインストールパッケージをダウンロードください。
	
<注意>
Windows版、macOS版と異なり、SSL-VPNアクセス時に自動アップデートする機能がありません。
定期的にダウンロードしてアップデート(再インストール)を行ってください。
緊急時を除き、約6ケ月毎にアップデートしています。
ご利用中のバージョンを確認する方法は、3.5 J-PARC SSL-VPNクライアントソフト(PulseSecure)のバージョン確認をご覧ください。
1.2.2 Pulse Secureのインストール
ダウンロードしたパッケージを以下の環境でインストールしてください。
	
		- 管理者権限を持つアカウント(suやsudoが使えるアカウント)
- インターネットに接続された環境
- GUIのインストールツールを使わず、Terminalなどのターミナルソフトウェアで実行
  		| インストールコマンド | 
        | dpkg -i <パッケージファイル名> | 
    
	
	
  		| ※ 依存関係のあるパッケージのインストール | 
		| 依存関係のあるパッケージのインストールをするように表示された場合は、
        	まず表示されたパッケージをインストールしてから、再度Pulse Secureのインストールを実行してください。 | 
        |  | 例) 
Selecting previously unselected package pulsesecure.
dpkg: regarding *****.deb containing pulsesecure, pre-dependency problem:
 pulsesecure pre-depends on libnss3-tools
  libnss3-tools is not installed.
dpkg: error processing archive *****.deb (--install):
 pre-dependency problem - not installing pulsesecure
Errors were encountered while processing:
 *****.deb
 このように表示されたら必要なパッケージは libnss3-tools です。 | 
	
1.3 Pulse Secure の環境設定
	
  		
  		  | (1) Pulse Secure を起動します。 (以下は一例です。バージョン、ウィンドウマネージャにより登録されている場所は変わります。)
 アプリケーションを表示する > PulseUI
 | 
        | (図1) |  | 
    
	
  		
  		  | (2) 起動した画面の「+」ボタンを押します。 | 
        | (図9) |  | 
    
	
  		
  		  | (3) 接続先を登録します。 | 
		
		  | Type、Name及びServer URL欄に選択・⼊⼒して「Add」を押します。 | 
    
	
    	
    	  | Type | : | Policy Secure (UAC) or Connect Secure (VPN) を選択 | 
    	
    	  | Name | : | 任意の名前 | 
    	
    	  | Server URL | : | secgw.j-parc.jp | 
	
	
        | (図10) |  | 
    
	
	
        | (図11) |  | 
    
2. J-PARC SSL-VPNによるJLANへの接続
2.1 J-PARC SSL-VPN パスワード乱数表の表示
J-PARC SSL-VPNを介してJLANに接続するため、WebブラウザでSSL-VPN認証システムにアクセスします。
注)J-PARC SSL-VPN認証システムのアクセス先(URL)は、以下で確認できます。
	- 初期パスワード配布システムにアクセスしたときに表示
- SSL-VPN認証システムのアクセス先(URL)を表示(このページは、JLAN,JAEA-LAN,KEK-LANからのみ参照可能です。ご自宅などでご利用のプロバイダーを介したインターネット側からは参照できません。)
  		
  		  | (1) ユーザID入力欄にご自分のニモニックを入力し、「次へ」をクリックしてください。 | 
  		    (図12のユーザIDの"user"は例です。) | 
	
        
			| (図12) |  | 
    
	
  		
  		  | (2) 4×4の3つの乱数表(図13)が表示されますが、画面の「ログイン」をクリックせずに、次の手順2.2(1)~(6)に進みます。(パスワードの入力例は、こちらをご参照ください。) 
 | 
    
	
        
			| (図13) |  | 
    
2.2 J-PARC SSL-VPN 接続
	
  		
  		  | (1) Pulse Secure を起動します。 図14は例です。OSバージョンや使用しているウィンドウシステムによって変わります。
 | 
        
			| (図14) |  | 
    
	
  		
  		  | (2) 「Connect」をクリックします。 | 
        
			| (図15) |  | 
    
	
  		
  		  | (3) 「JP-Realm」 を選択して「Connect」をクリックします。(この操作は不要になりました) | 
        
			| (図16) |  | 
    
	
  		| (4) ポップアップされたウィンドウのユーザ名・パスワードを入力して接続をクリックします。 | 
    
	
		
		  | User Name | : | ユーザID(J-PARCニモニック) | 
		
		  | Password | : | PINと乱数表の数字(図13)の組み合わせ (パスワードの入力例は、こちら) | 
	
	
        
			| (図17) |  | 
    
<ご注意>
	- 乱数表の有効時間は5分間です。5分以上経過した場合はユーザIDの入力からやりなおしてください。 
- 一度「Connect」をクリックすると表示されている乱数表は無効となります。パスワードを間違えたときは、ユーザIDの入力からやりなおして新しい乱数表を表示してください。
- パスワードを10回間違えるとアカウントがロックされます。ロックされた場合は、JLAN運用室までご連絡ください。
  		| (5) 接続するクライアントPCのコンプライアンスチェックが行われ、問題がなければSSL-VPN接続が行われます。 | 
  		| (コンプライアンスチェックは、クライアントPCの性能や接続環境により3分程度かかるときがあります。) | 
    
	
  		
  		  | (6) SSL-VPN接続が開始されると図18のように「Connect」が「Disconnect」に変わります。 | 
        
			| (図18) |  | 
    
SSL-VPN接続が開始されたあとは、乱数表(図13)を表示させたWebブラウザは終了可能です。
				
2.3 J-PARC SSL-VPN 切断
	
  		
  		  | Pulse Secure 画面の[Disconnect]をクリックしてください。 | 
        
			| (図19) |  | 
    
※パスワード入力例
	
  		
  		  | パスワードの例を以下に示します。 | 
  		
  		  | 図20で①~③の順番で矢印の通りにパスワード位置情報入力順が設定されています。 事前に設定されたPINが「jparcremote」だった場合、図21で入力するべきパスワードは「jparcremote035219611503」となります。
 | 
        
			| (図20) |  | 
        
  		  |  | 
			| (図21) |  | 
    
3. その他
3.1 動作環境
JLAN運用室にて接続を確認できたクライアント環境とメーカ情報は こちらをご覧ください。
3.2 コンプライアンスチェックについて
 J-PARC SSL-VPN接続の際は、接続するクライアントPCの健全性のチェックが行われ、不適合と判断されると接続が拒否されます。チェック内容は以下の通りです。 
 3.2.1 OS、アプリケーションソフト
	- 利用可能なクライアント環境 に該当すること。 
- OSのアップデートがされていること。
- アプリケーションは最新のバージョンになっていること。
 3.2.2 アンチウイルスソフト設定
	- 対応するアンチウイルスソフト がインストールされていること。 
- パターンファイルが、7日以内に更新されていること。 
- リアルタイム監視機能が有効になっていること。 
3.3 ログインの持続時間
	- 未操作時間が60分を超えると、自動的にログアウトされます。 
- ログイン後24時間を超えると、操作の有無にかかわらず自動的にログアウトされます。 
3.4 接続状況の確認
	
  		
  		  | 接続中のIPアドレスやデータ転送状況を確認できます。 File > Connections > Advanced Connection Details.. を選択してください。
 | 
        
          | (図22) |  | 
        
          | (図23) |  | 
    
3.5 Pulse Secure のバージョン確認方法
	
  		
  		  | Help > About を選択してください。(問い合わせの際は、このバージョン番号を記載してください。) | 
        
          | (図24) |  | 
        
          | (図25) |  | 
    
 
 
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