利用マニュアル Pulse Secure (Red Hat Enterprise Linux 7 / CentOS 7編)

目次

1. J-PARC SSL-VPN接続設定

J-PARC SSL-VPN接続は、PCをInternetからJLAN(J-PARC基幹ネットワーク)に接続する手段として提供しているサービスです。同サービスは、アクセス元となるPCに以下で説明するPulse SecureというソフトウェアをインストールしJ-PARC SSL-VPNに接続することにより、Internetに接続したPCから暗号化した通信でJLANへの接続を実現します。

J-PARC SSL-VPN接続を初めて使用する場合は1.1~2.3を、2回目からは2.1~2.3を行います。(2回目以降でもアプリケーションの再インストールや再設定が必要になった場合は、1.1~1.3を行います。)

1.1 パスワード設定

パスワード設定は、初期パスワード取得とパスワード変更の手続からなります。

1.2 SSL-VPNクライアントソフト(Pulse Secure)の導入

1.2.1 J-PARC SSL-VPNクライアントソフト(Pulse Secure)のダウンロード

PCをJ-PARC SSL-VPNに接続させるためにJ-PARC SSL-VPNクライアントソフトが必要です。
以下をクリックしてインストールパッケージをダウンロードください。

<注意>
Windows版、macOS版と異なり、SSL-VPNアクセス時に自動アップデートする機能がありません。
定期的にダウンロードしてアップデート(再インストール)を行ってください。
緊急時を除き、約6ケ月毎にアップデートしています。
ご利用中のバージョンを確認する方法は、3.5 J-PARC SSL-VPNクライアントソフト(PulseSecure)のバージョン確認をご覧ください。

1.2.2 Pulse Secureのインストール

ダウンロードしたパッケージを以下の環境でインストールしてください。


(1) EPELリポジトリの有効化(すでに利用している場合は実施不要です。)
  yum install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-7.noarch.rpm
※EPELリポジトリの使用方法やインストールしたことによる不具合などはサポートできません。

(2) パッケージのインストール
  rpm -ivh <ダウンロードしたパッケージファイル名>

※ 依存関係のあるパッケージのインストール
依存関係のあるパッケージのインストールをするように表示された場合は、 まず表示されたパッケージをインストールしてから、再度Pulse Secureのインストールを実行してください。
 

例)

error: Failed dependencies:
	libbsd is needed by pulsesecure-********.x86_64
	libXScrnSaver is needed by pulsesecure-********.x86_64

このように表示されたら必要なパッケージは libbsd と libXScrnSaver です。


(3) EPELリポジトリの無効化(利用している場合は実施不要です。)
  yum remove epel-release

1.3 Pulse Secure の環境設定

(1) Pulse Secure を起動します。
(以下は一例です。バージョン、ウィンドウマネージャにより登録されている場所は変わります。)
Applications > Accessories > PulseUI
(図1) image
(2) 起動した画面の「+」ボタンを押します。
(図9) image
(3) 接続先を登録します。
 Type、Name及びServer URL欄に選択・⼊⼒して「Add」を押します。
Type  Policy Secure (UAC) or Connect Secure (VPN) を選択
Name 任意の名前
Server URL secgw.j-parc.jp
(図10) image
(4) Pulse Secureの設定完了
(図11) image

2. J-PARC SSL-VPNによるJLANへの接続

2.1 J-PARC SSL-VPN パスワード乱数表の表示

J-PARC SSL-VPNを介してJLANに接続するため、WebブラウザでSSL-VPN認証システムにアクセスします。


(1) ユーザID入力欄にご自分のニモニックを入力し、「次へ」をクリックしてください。
 (図12のユーザIDの"user"は例です。)
(図12) image
(2) 4×4の3つの乱数表(図13)が表示されますが、画面の「ログイン」をクリックせずに、次の手順2.2(1)~(6)に進みます。(パスワードの入力例は、こちらをご参照ください。)
(図13) image

2.2 J-PARC SSL-VPN 接続

(1) Pulse Secure を起動します。
 図14は例です。OSバージョンや使用しているウィンドウシステムによって変わります。
(図14) image
(2) 「Connect」をクリックします。
(図15) image
(3) 「JP-Realm」 を選択して「Connect」をクリックします。
(図16) image
(4) ポップアップされたウィンドウのユーザ名・パスワードを入力して接続をクリックします。
User NameユーザID(J-PARCニモニック)
Password PINと乱数表の数字(図13)の組み合わせ (パスワードの入力例は、こちら
(図17) image

<ご注意>


(5) 接続するクライアントPCのコンプライアンスチェックが行われ、問題がなければSSL-VPN接続が行われます。
  (コンプライアンスチェックは、クライアントPCの性能や接続環境により3分程度かかるときがあります。)
(6) SSL-VPN接続が開始されると図18のように「Connect」が「Disconnect」に変わります。
(図18) image

SSL-VPN接続が開始されたあとは、乱数表(図13)を表示させたWebブラウザは終了可能です。


2.3 J-PARC SSL-VPN 切断

Pulse Secure 画面の[Disconnect]をクリックしてください。      
(図19) image

※パスワード入力例

パスワードの例を以下に示します。
図20で①~③の順番で矢印の通りにパスワード位置情報入力順が設定されています。
事前に設定されたPINが「jparcremote」だった場合、図21で入力するべきパスワードは「jparcremote035219611503」となります。
(図20) image
 
(図21) image

3. その他

3.1 動作環境

JLAN運用室にて接続を確認できたクライアント環境とメーカ情報は こちらをご覧ください。

3.2 コンプライアンスチェックについて

J-PARC SSL-VPN接続の際は、接続するクライアントPCの健全性のチェックが行われ、不適合と判断されると接続が拒否されます。チェック内容は以下の通りです。

 3.2.1 OS、アプリケーションソフト

 3.2.2 アンチウイルスソフト設定

3.3 ログインの持続時間

3.4 接続状況の確認

接続中のIPアドレスやデータ転送状況を確認できます。
File > Connections > Advanced Connection Details.. を選択してください。
(図22) image
(図23) image

3.5 Pulse Secure のバージョン確認方法

Help > About を選択してください。(問い合わせの際は、このバージョン番号を記載してください。)
(図24) image
(図25) image

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