MLFについて

実験施設建屋

陽子ビーム輸送ラインを含めた物質・生命科学実験施設の配置図を示します。陽子ビーム輸送ラインは、3GeV出射点から総延長300mで、ビームは中性子源ターゲットに入射します。中性子源の直上流には黒鉛ターゲットがミュオン標的として設置され、約5kWのビームがそこでミュオン実験のために消費されます。このビームロスの影響を局所化するために周辺は厚さ6m以上のコンクリート遮蔽を有するトンネル構造となっています。近傍の電磁石は全て遠隔で取り扱えるように設計しています。この部分のビームロスの影響については、放射化、遮蔽の他に、循環する空気の冷却、さらに、空気の放射線分解による窒素酸化物の生成が機器に与える腐食対策が課題となります。