■ 大強度陽子加速器計画月報10月号より       (2003/10) 

●DTL-1ビーム加速試験に成功
 30日、KEKのDTL-1にて負水素イオンビームの加速試験を行い、ビーム電流6mA、ビーム透過率≒100%、出射ビームエネルギー19.7MeVを達成した。 この結果、空洞製作に最も重要な設計等に問題の無いことが明確となった。今後、ビーム特性の詳細測定を進める。尚、本件に関したプレス発表を11月に行う予定である。
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●IPN2003・「パルス中性子が拓く科学とその装置」
 27-30日、上記IPN2003(日本中性子科学会等後援)がKEK・原研において開催され全体で約140名(海外約40名)の参加があった。 米国SNSなどの招待講演、材料、物理分野等への中性子利用研究の現状、J-PARCでの新展開のレクチャー・議論が行われた。 また、当プロジェクト提案の中性子実験装置について焦点を絞った深い議論が行われ改善点等を得るなど有意義な会議となった。 最終日にはJ-PARCツアーが持たれ各R&D機器、建設現場の見学が実施された。

●中性子の産業応用セミナー
 茨城県企画部主催の標記セミナーが、9日にはエポカルつくばで、また17日にはひたちなかテクノセンターで開催された。 県が推進するSF21構想の中で中性子の産業利用促進PR活動を広く展開し、企業の関心を高めることが狙い。 今回は、実際に中性子利用を行っている企業からの報告を基に、J-PARCでの産業利用を議論するパネルディスカッションも行われた。

●東海研究所・新154kV特高受電所用主変圧器が完成
 J-PARC施設建設に伴い、現在東海研究所に受電能力を増強した特高受電所を建設中である。 今月末、2台の110MVA三相変圧器が完成し、工場立会い試験等でそれらの性能が設計仕様を満足することが確認された。11月初旬に現地への納入・据付を行い、受電は来年6月を予定している。
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●3GeVシンクロトロン高周波加速システム
 Linacからの負水素イオンは、3GeVシンクロトロン入射部で電子2個が剥ぎ取られ陽子に変換され、1周約350mのシンクロトロンを15000回程度周回させ、周回毎に高周波加速空胴で3GeVまで加速される。 今回、高周波加速システム(陽極電源、高周波電力増幅器等)一式の製作・納入が行われ、HENDEL棟に据付けられた。今後、高周波加速システムの性能試験を進める。
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●EPICS2010会議(Experimental Physics and Industry Control System)
 9-10日、KEKで開催。2010年におけるEPICSがどうあるべきか、その改善点や将来像について、世界各地の加速器研究所の専門家20名以上が参加して議論された。 (EPICS:LANL・ロスアラモス国立研究所とANL・アルゴンヌ国立研究所を中心に加速器研究所間で共同開発されてきた分散型データベースを持つ汎用制御システム)

●「村松白根遺跡」で畝状遺構発見
 2日、茨城県教育財団はH15年4月よりJ-PARC建設地で進めている遺跡調査状況についてプレス発表を行った。これまで平成15年度調査対象面積約4.7haの半分程度の発掘調査を終了した。
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